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700年以上続く老舗「菊一文字」さん
菊一文字さんは700年以上続く老舗の刃物店です。
その歴史は古く、一文字派という流派の刀鍛冶が後鳥羽上皇に刀を作ることを命じられたことから始まりました。
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手で確かめる卸し手のこだわり
刃物を卸す時のこだわりは切れ味と持ちだそうです。
それを確認するため実際に研いで刃物の良し悪しを見極めておられます。
よい刃物ほど硬くて長持ちするそうで、使われている金属によっても硬さの質が違い、それぞれ研いだ時の手の感覚で品質を見極めておられます。
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長く使うための硬さ
今回セレクトした鋏は、刃先のところが柔らかい鋼を巻いて硬く仕上げられています。
通常軟鉄で作る刃先にも鋼を使用する事で、握ったときに交差してぶつかっても比較的に摩耗しにくい作りになっています。
わずか6センチほどの手に収まる鋏に、長く使ってもらうための心配りが隠されています。
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曲線がつくる心地よい切れ味
蕪鋏をきちんと使うと、ほんの少しカーブしています。
上手な職人さんほどこの反りが綺麗で、反りがあるから抵抗なく切ることができます。「この職人さんは、現時点で日本で最高の職人さんですね」と菊一文字の泉さんが仰っておられました。
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この小ささが良い
一般的な糸切り鋏と比べ、小さめの鋏をセレクトしました。小さい鋏は手にしっかり馴染んで持ちやすく切りやすくなっています。
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一瞬に最高級を使う
裁縫を普段しないという方にもぜひ手にしていただきたい品です。服のほつれを直すような一瞬の事にも丁寧に作られた道具を使ってみませんか。
普段紙などを切るのに使うような刃先の丸い西洋鋏に比べ、糸切り鋏は、縫い目の際まで刃先が届き、ぷっつりと糸を切る感触が手に伝わってきます。
ボタンの付け替えひとつでも、職人が丁寧に作り上げた最高級の鋏をぜひ使ってみていただきたいです。
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可愛いだけではない鋏
通常想像される糸切り鋏より小さく可愛らしい見た目ですが、丁寧に作られているので裁縫用としてもしっかりと愛用していただけます。
コンパクトで実用的なので、持ち歩くソーイングセットの鋏としてもおすすめです。
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お守りとしての鋏
糸切り鋏は悪いものを断ち切るという意味から、昔から縁起がいいものとしてお財布に入れてお守りとして持ち歩かれていたそうです。
今回セレクトした糸切り鋏は、サイズも小さいためポーチや財布に入れてお守りとして持っていただくことができます。
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ハードに大事に
使っていく上で大切に使っていただくことが1番ですが、ハードに使っても大丈夫だそうです。
大切なのは後からメンテナンスをきちんとすること。
使用した後はサッと拭うだけで持ちが変わってくるそうです。
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メンテナンスも職人が
鍛冶屋で修行した方が大体一週間のお預かりで鋏を直していただけます。
また鋏を研いでもらうときは、菊一文字さんで研ぎ直しをしていただくことで歪んでしまうことを防ぎます。