製品情報

  • 「800年前から続く手仕事」黒谷和紙

    黒谷和紙は自然豊かな京都府綾部市黒谷町・八代町と、その周辺地域でつくられた紙です。およそ800年前に平家の落武者が黒谷の里に隠れ住んで生計をたてるために紙を漉いたのが始まりだと伝わっています。

  • 京都を支えてきた和紙

    黒谷で作られる和紙は、京の都に近い産地であったことから京呉服に関連したたとう紙や渋紙、値札など、京都の伝統産業を支える存在でした。
    一枚一枚職人の手によって漉かれた和紙は丈夫で力を入れても破れにくく、古くから提灯、和傘、障子、包装などにも活用されてきました。

  • 生成色ではなく「生成」

    職人さんから伺ったお話の中で「うちの和紙は生成色じゃなくて生成なんだよ」という言葉が印象的でした。
    私たちがよく見る白色の和紙は、均一な製品を作るために、植物本来の色を漂白しています。また生成色の和紙でも、大量生産されているものの多くは漂白された和紙を生成色に染めて販売しているそうです。黒谷の和紙は、昔ながらの製法で作られており、原料である楮(こうぞ)本来の色がそのまま和紙の色となっています。だから生成“色”とは言わず“生成”と言いうのです。

  • 丈夫で強く、美しい

    光を通すとより一層際立つ、手すきの技の美しさ。
    和紙は柔らかな触り心地で、薄く丈夫な仕上がり。
    原料である楮(こうぞ)の自然から生まれる温かな色が特徴です。書いたり、包んだり、使い方は皆様次第です。

  • 和紙の一生は人間より長い

    黒谷では和紙に作家名や職人の個人名がつけられることはありません。
    それは集落全体でつくりあげているものだから。
    今も昔も、村全体で助け合いながら、紙漉きの技を脈々と受け継いでいます。人間の一生よりも長生きする和紙には黒谷の人々の想いが込められています。

  • 自分の思いを綴る

    巻紙とは、半切紙 ( はんきりがみ ) を横に長くつなぎ合わせて巻いた書簡用の紙です。 最近では、手書きの手紙を書く事自体が少なくなっていますが、昔は、丁重さを必要とする手紙に半切の巻紙を使用していました。巻紙で書く手紙は、日本人独特の礼法です。茶事・茶会でのお礼状としても使われていたことからお手紙としてはもちろん、日記をつけたり、詩を綴ってみたり、簡単なメモとしてもお使いいただけます。和紙特有の書き心地と共にお楽しみください。

  • 手で作られたものだからこそ、身近な日常に

    また、自分の好みの長さに切って包装紙としたり、お気に入りのアクセサリーや花入れ、カトラリーの下敷きとしてもお使いいただけます。手で作られる和紙の原料である楮(こうぞ)独特の生成は綺麗なだけの和紙より、不揃であることで自由な使い方ができます。

  • 食に合わせて楽しむ

    お茶の時間にお菓子の敷紙として使ってみました。市販のお菓子もよりいっそう美味しそうに見せてくれます。お盆に温かいお茶を添えて冬のおうち時間をお過ごしください。

  • 気持ちをつつむ

    長さのある巻紙は贈り物の包装として瓶や桐箱など、少々大きなものでも、お使いいただけます。柔らかい表情の和紙は、贈り物により特別感を演出してくれます。お祝いや感謝の気持ちを込めて自分の手で包んでみてはいかがでしょう。