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「変わらない」辻和金網
辻和金網さんは80年以上も変わることのない伝統の技で日用 品を作っておられます。
金網細工の歴史は古く、平安時代には香炉の上にかぶせる銅製の道具があったといわれています。 明治時代以降、主に調理器具として盛んになった金網細工ですが 昭和30 年頃に安価なプラスチック製品が急速に広まったことで店の 数も激減しました。今日では伝統的な手編みの金網細工店は片手で数えるほどになる中、辻和金網さんは今も昔と変わらない作り方を続けておられます。
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お客さんの声から生まれるものづくり
商品の中にはお客さんの要望から生まれた商品もあります。
焼き網やコーヒドリッパーはまさにお客さんの声から生まれた人気の商品です。
お客さんの中にはこの鍋のサイスにぴったりの蒸し網が欲しいとサイズ指定をされる方もおられるそうです。
お客さんの要望に1つずつ答えられるのは量産ではなく手作りでものを作られてるからであり、工房とお店、職人さんとお客さんの距離が近い辻和金網さんならではのことです。
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美しい六角形
職人さんの手の感覚を頼りに作りあげられる美しい六角形。
完全に均等ではないからこそ手仕事の暖かい風合いがあります。
私たちには到底わからないお話ですが、職人の辻さんはこの六角形の角度や捻り具合だけで自分で作ったものかそうでないかわかるのだそうです。
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面倒が楽しみになる
辻さんにお聞きしたつりかごのスタンダードな使い方は、根菜類、果物入れだそうです。実際に使ってみると、かごに食材を入れるのが楽しみになりました。
買ってきた野菜を冷蔵庫にしまうのがなんだか面倒、かと言ってビニールに入ったままの野菜をそこら辺に置いておくのは風情がさすぎます。そんな時に
このつりかごが1つ使えばお部屋の雰囲気も自分の気持ちも上がります。
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美味しく見せる天才
卵を10個入れてみました。
果物も試してみたくて青りんごを入れてみましたが、2個が可愛くて3つ入れるとかごがパンパンになります。
なんと言っても手編みの六角形から覗くまるい卵のフォルムや青りんごの色が可愛らしいです。机や冷蔵庫に置いておくより5割増美味しそうに見えます。キッチンに吊るしておけば食材をすぐ取り出せて便利です。
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程よい大きさで
大すぎず、小さすぎない。
飾りだけではないけれど、見栄えも大切にしたいという思いからつりかごのサイズは小をセレクトしました。
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合理的なおしゃれ
根菜類は低音や水分に弱いので冷蔵庫で保管するよりも常温で置いておく方が長持ちするそうです。金網なので風通しもよく湿気の心配もありませんし、銅には抗菌の性能があります。
ただの飾りとしてではなく、理にかなった保管方法です。
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持ち歩いて楽しむ
室内で使うことはもちろんですが持ち出して外でも楽しんでいただけます。ピクニックでパンを入れ使ってみました。
小さい水筒と薄手のブランケットを入れて持ち出せば木陰で読書を楽しむセットの完成です。
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いつも手が届くところに
つりかごは収納としても優れものです。すぐに取り出したい布巾やランチョンマットを入れて吊るしておくのもおすすめです。
サッと取り出せて便利ですし、収納として目に着くところに吊るしていても金網の上品さで気になりません。むしろ飾りのような役割を果たしてくれますし、主張しすぎない存在感で日常に寄り添ってくれます。
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日々使うことが一番のお手入れ
銅はお手入れが大変なのではと思われがちですが実は使うことで美しく色が変化していくのが魅力です。
使い込むと落ち着きのある暗褐色に変化していきます。
水と塩分に反応するのでお使いになった後などは乾拭きをしてあげると急激に錆びることなく、綺麗な経年変化を楽しんでいただけます。