2023.3.17更新

沖縄 | 17 | 琉球紅型

伝統的な手仕事は「日本の美」として世界に誇れる、なくしてはならないものと私たちは日々感じています。HANAO SHOSE JAPAN は 織物・染物の伝統が多くの人の目に触れ、見る人それぞれがゆかりある地場の手仕事に興味を持つ機会となるプロジェクトです。 ここでは 47 都道府県全ての織物・染物をご紹介します。

  

今回は沖縄の琉球紅型の生地をご紹介します。

  

沖縄 17 琉球紅型

 沖縄の日差しに負けない琉球紅型

  

色鮮やかで豪華な模様が特徴の「琉球紅型(びんがた)」。紅型の「紅」は色彩を表し、「型」は模様を表すと言われ、カラフルな色彩と華やかな花鳥風月の模様は、沖縄しか出せない南国の空気感が感じられます。

  

沖縄は古くから染物や織物が盛んで、そのほとんどが王家の衣装として使用されていました。琉球紅型もその一つ、14~15世紀頃、外国との交易が盛んになり、沖縄の良い気候の中で、独自の技法を持った紅型が誕生しました。

  

また、アジア的なデザインが紅型の魅力でもあります。これは他国と平和を保ってきた琉球王国ならではものです。王家に仕えていた染物屋は布が染め上がると、型紙を王家に返却あるいは焼却するのがルールでした。同じ模様を他の人が着ることは許されなかったと言われています。

  

  

琉球紅型の工程は、型紙の制作や「豆引き(ごびき)」といった顔料の定着を良くするために豆汁を塗る作業、そして「色差し」や「隈取り」というぼかし作業などがあります。

  

他の染め物と違う点として、琉球紅型は草木染めなどではなく、顔料を使っていることが特徴です。顔料は長期間でも変色しない特性があり、日差しや高温にも強いため、紅型は沖縄の強い日差しにも負けない染物として、今も生き続けています。

  

詳しくは、こちらから。