2022.7.18更新

鹿児島|03|大島紬

伝統的な手仕事は「日本の美」として世界に誇れる、なくしてはならないものと私たちは日々感じています。HANAO SHOSE JAPAN は 織物・染物の伝統が多くの人の目に触れ、見る人それぞれがゆかりある地場の手仕事に興味を持つ機会となるプロジェクトです。 ここでは 47 都道府県全ての織物・染物をご紹介します。

 

今回は鹿児島の大島紬の生地をご紹介します。

 

 鹿児島 03 大島紬

 

1300年続いた大島紬

 

奄美⼤島で⽣産され、1300年もの歴史を持つ⾼級絹織物、「⼤島紬(おおしまつむぎ)」。江⼾時代に幕府から「紬着⽤禁⽌令」を出され、島⺠たちが着物を⽥んぼの中に隠したことが⼤島紬の泥染め歴史の始まりだとされています。

 

当時⼤島紬は薩摩藩に納めるものとして作られていたため、島⺠が着るためではなく、藩へ納めるための献上品として作られていました。フランスのゴブラン織、イランのペルシャ絨毯(じゅうたん)、と並び世界三大織物の⼀つに数えられます。

 

 

シワになりにくい軽い⽣地は泥で染められているものが多く、絣(かすり)という⽷に模様をつけて、それを⼈間の⼿によって完成させます。機械ではできない⼿作業の⼯程が多い織物です。その中で「締機(しめばた)」という⽷を織っていく作業があります。締機とは、糸に模様をつけるために加工用の綿糸で絹糸を織り締める工程です。織り締めることでその部分が防染され、染色後も染まらずに残り絣点となります。これは⼤島紬ならではの技術であり、最も⼤事な作業です。 その⼯程の後に「泥染め」を⾏います。

 

泥染めとは、締機で製作した生地(絣筵)を、⾞輪梅(しゃりんばい)の煮汁で褐⾊に染めた後、泥の中で染める時に起こる化学反応によって、深く光沢のある渋い⿊に染める⽅法です。染めた絣筵(かすりむしろ)をほどくと、⿊く染まっている所と白く防染された所で、模様が浮かび上がります。

 

出来た絣糸を織り合わせることで、⼈の手でしかできない模様を織り上げることが⼤島紬の魅⼒です。

 

より詳しい記事は、こちらから。