2023.3.6更新

千葉 | 06 | さくら織

伝統的な手仕事は「日本の美」として世界に誇れる、なくしてはならないものと私たちは日々感じています。HANAO SHOSE JAPAN は 織物・染物の伝統が多くの人の目に触れ、見る人それぞれがゆかりある地場の手仕事に興味を持つ機会となるプロジェクトです。 ここでは 47 都道府県全ての織物・染物をご紹介します。

 

今回は千葉のさくら織の生地をご紹介します。

 

千葉 06 さくら

 

40年かけてよみがえった300種の織 

 

昭和50年、千葉県佐倉市和田地区に郷土資料として一般公開されていた「はた織り機」。その織機を復元して“綾織(あやおり)”を現代に蘇らせるべく、地域の公民館から「50年間途絶えていた綾織を復元しませんか?」という募集を元に集められたメンバーによって、綾織は復活に向けて動き出しました。

 

復元作業の途中、織物の織り方が書かれた「口伝集(くでんしゅう)」が発見されましたが、当時作品は2,3点ほどしか現存していなかったため、口伝集を参考に織り直すことに。

 

口伝集に記されていた全300種類の織りを「手織りの仲間さくら」のメンバーが蘇らせ、綾織は佐倉という地域名と団体名により「さくら織」として名を変え、復活を果たしました。(「口伝集」は2021年に佐倉市指定文化財に登録)

 

 

  

多種多様で幾何学的な文様が特徴のさくら織。この細かな文様は全て手織りで作られており、1つひとつの工程を丁寧に行う必要があります。

 

「手織りの仲間、さくら」のメンバーによって綾織は「さくら織」として、地域の人々の熱意と共に今も守り続けられています。

 

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